はじめに
こんにちは、ATOM開発本部の廣瀬です。 普段はバックエンドエンジニアとしてAPIやバッチ処理の開発をしています。
私は24新卒として入社して今年の4月から3年目になりますが、チームにジョインしてから現在までフルリモートで仕事をしています。 今回は、開発チームへのジョインから全てをフルリモートで経験した話をしようと思います。
簡単に自己紹介
- 熊本県出身
- 福岡の大学を卒業後バックエンドエンジニアとして入社
- 現在は熊本で暮らしながらフルリモートで勤務
本社は東京にあり、関東在住のメンバーもいますが、地方に住みながらエンジニアとして働きたいという思いがあり、フルリモートでの働き方を選択しました。
開発チームにジョインする前に感じていた不安
自分が望んでいる環境で働けることにワクワクする一方で、以下のような不安も感じていました。
- 分からないことがあったときに質問しにくいのではないか
- チームメンバーと仲良くなれないのではないか
- フルリモートでちゃんと成長できるのか
特に「質問しにくいのでは?」という点は大きく、リモート環境における欠点としてみなさんも想像しやすいものかと思います。
実際に働いてみて感じたこと
結論から言うと、ジョインする前に感じていた不安の多くは杞憂でした。
「分からないことがあったときに質問しにくいのではないか」という点については、
- Slackで気軽に質問できる雰囲気があり先輩が丁寧に答えてくれる
- バーチャルオフィス(MetaLife)を導入しておりすぐに会話ができる
- レビュー文化がある
という感じで、非同期コミュニケーションが中心のリモート環境でも問題はありませんでした。
また、チームメンバーとのコミュニケーション面では、
- 朝会
- OJTとの定期的な1on1
- プライベートの話OKなレトロスペクティブ
などが実施されており、少しずつですがチームメンバーとの関係性を築くことができました。
このように、フルリモートで難しいと思っていた部分は、仕組みやチーム全体の雰囲気でカバーされており、特に不満を感じることはありませんでした。
それでもキツかったこと
自主的に動かないと何も始まらない
出社している場合は、困っていたら声をかけてもらえたり、先輩と一緒に仕事を進める、といったこともあると思いますが、リモートではそれがほぼありません。(進捗確認などはあるが一定の間隔がある)
そのため、分からないことがあればしっかり言語化して自分から質問する必要があります。ここで自分から積極的に質問をしなければずっと詰まったままになってしまうため、自主的に動く必要があり、最初はかなり苦労しました。
パフォーマンスの低下
リモート環境では、自分自身の状態を管理する必要があります。 オフィスのように周囲の目や環境による制限が少ない分、良くも悪くも自由度が高くなり、自分の状態が仕事のパフォーマンスに大きく影響を与えます。
例えば、
- 集中力が切れていても誰にも気づかれない
- ついダラダラしてしまう
- 逆に残業をしすぎてしまう
- 運動不足が慢性化する(家から出ない生活)
といったことが起こりやすく、自分でコントロールしないとパフォーマンスの低下に繋がります。
最初はうまくコントロールできず、集中力が切れてしまってぼーっとする時間ができてしまうなど、パフォーマンスが低下してしまうこともありました。
孤独感がたまにある
業務上のコミュニケーションは特に問題ないのですが、ちょっとした雑談などは意図的でないとなかなか発生しません。また、仕事終わりに同期や先輩とご飯に行ったりもできないので、たまに孤独を感じることがあります。
どのように乗り越えたのか
10分悩んだら質問する
これは新卒の特権でもあると思うので、10分以上考えても分からないものに関しては「分からないことは仕方ない」と割り切って質問をしていました。 ただし、何も考えずに質問することは他の人の時間を奪ってしまうことになるので避けるようにしていました。
質問の仕方は意識しており、
- 今どのような作業をしているのか
- どこまで進んでいて何がわからないのか
- ゴールはなにか
といったことを言語化することで、雑な質問にならないように気をつけていました。
チームメンバーは質問をすれば丁寧に回答してくれるため、自分から質問するだけでタスクがスムーズに進むようになりました。
自分の状態をコントロールする
パフォーマンスの低下を防ぐために、自分の状態を意識的にコントロールするようにしました。
具体的には、
- ポモドーロタイマーに従って作業を進める
- 昼休みに散歩を取り入れる
- 筋トレをする
といったことを実践しています。
特に「散歩」と「筋トレ」はかなり効果を感じています。
散歩は血流の改善・気分転換になり、午後の集中力を一気に引き上げることができます。
筋トレは仕事終わりのストレス発散や座りっぱなしによる腰痛の改善に繋がります。今では、長時間座っても疲れにくくなりました。
ちょっとした習慣ですが、入社当初と比べるとパフォーマンスが安定していると感じています。
意識的に雑談をする・発言を増やす
極端な話をすると、仕事中の雑談は不要なものかもしれません。しかし、リモートという環境では関係性を構築する上で最低限必要だと思っています。 私の場合は、先輩に質問をした時などに少し雑談をしたり、たまに同期と進捗報告を兼ねて雑談をしたりしていました。
また、隔週実施されるレトロスペクティブでは業務の話以外でプライベートの話をするなど、積極的に自分の話をすることでチームメンバーに自分のことを知ってもらい、雑談のネタになるようにしていました。
その結果、チームメンバーとの心理的な距離が縮まり、仕事の相談・質問もしやすくなったと感じています。雑談をすることで孤独感も少しは緩和されます。
先輩の家に行く
これは少し特殊かもしれませんが、たまに先輩の家に行って一緒に作業をすることがあります。 同じ空間で作業をすること自体が新鮮で、いつもとは違った環境で仕事を進めることができて良い刺激になります。
頻繁にできるものではありませんが、2年間フルリモートで仕事を続けることができた理由の1つであり、孤独感を大きく解消することができています。
家に招待してくださる先輩にはとても感謝しています。
フルリモートでも新卒エンジニアは成長できるのか
結論としては、新卒エンジニアはフルリモートでも十分に成長できます。
入社当初と比べると、
- 適切なタイミングで相談できるようになった
- 自分で課題を見つけて動けるようになった
- タスクの内容把握からリリースまでの流れを1人でできるようになった
など、自走できるエンジニアに一歩ずつ近づいている感覚があります。
これは「恵まれた環境」と「自主的な行動」の両方が揃って初めて成り立つものであると考えています。
例えば、新卒であっても比較的仕様が複雑で大きめのタスクを任せてもらい、OJT制度によって早い段階から実務経験を積むことができました。一方で、このような環境を最大限活かすためには自主的な行動も必要でした。
フルリモートという働き方自体がエンジニアとしての成長を鈍化させることはなく、自分が置かれている環境の中でどのように行動するかが重要だと感じています。
おわりに
新卒エンジニアとしてのフルリモート勤務は、最初は不安もありましたが、実際に働いてみると環境やチームの工夫によって多くの不安は杞憂なものでした。
一方で、自主性や自己管理といった面では難しさもあり、決して楽な働き方ではないと感じています。
振り返ってみると、フルリモートという環境だからこそ得られた経験も多く、会社選びも含めて結果的にはとても良い選択だったと思っています。
これからリモートで働く方や、リモートでの働き方に悩んでいる方の参考になれば幸いです。