こんにちは、ライクル事業部 エンジニアの菊池@kichionです
今年の4月に第二子が誕生したので長男(1歳8ヶ月)のお世話も含めて妻と一緒にやっていきたいという気持ちが強く「半年間の育休」を会社に申請しました
その際にいろいろ会社と話し合って不安を取り除けたのでこんな形の育休もあるのだなという気持ちで見てもらえたらと思います
経緯
4月に第二子の誕生が予定されていたので、出産後の育児について妻と話し合っていました
出産直後の母体が受けるダメージは交通事故レベルと言われるほどで、少なくとも1ヶ月は産後のケアと長男のお世話で手一杯になるので育休は取得しようとなりました
加えて長男の育児だけでもそこそこ負担が大きく、かつ2歳に近づくにつれて成長が著しく見ているだけで幸せな気持ちになれるので、子どもの成長を感じたいと思い始めていました
「ならいっそのこと長めに育休取得しちゃうか」
懸念
育休取得にあたり、懸念がありました
- 収入減は許容できるか
- 現在の業務が引き継げるか
- 復帰タイミングで負担増にならないか
収入については半年間であればおおよそ 賃金日額×67% (上限金額あり) の育児休業給付金をベースに考えます
ただし、半年を超えた場合は 賃金日額×50% になるので注意が必要です
参考: 育児休業期間中に就業した場合の
育児休業給付金の支給について
とりあえず貯金もあったので半年間は問題なさそうと判断しました
大きな問題は引き継ぎと復帰タイミングでのギャップでした…
引き継ぎ
昨年(2021年)はフロントエンドの環境構築やドメインの理解を深める取り組みを始めてテックリードになり、分散モノリスの脱却を通してシステムの複雑さと向き合ってきました
「この内容をどうやって引き継ぐか…」
今の現状を簡潔に伝えることはできても意思決定のプロセスを含めて把握してもらうことは非常に困難に感じます
まさに理解しやすくすると試行錯誤の痕跡が残らない状態でした
人事からの提案
CTOにも不安要素を伝えた上で人事と話し合って頂いて「半育休 という形はどうか?」と提案いただきました
厚生労働省が名付けしたわけではなさそうですが、育児休業の期間中に一時的・臨時的に働いて収入を得られる制度のことを指しているようです
www.mhlw.go.jp
制度を活用すると
- 一時的・臨時的に
- 子が寝ている時間などのスキマ時間に
就労することが可能です (※ 定期的な就労は認められません)
これであれば、万が一にも引き継ぎが不十分だった場合に少し話す時間を設けるなどで補完する事が可能です
なおかつ、復帰タイミングで浦島太郎状態になることも少なくなりギャップが生まれにくくなります
実施
2022年1月から別のテックリードを立ててもらい、ドキュメントを整備しつつ細かな引き継ぎも行って4月から育休を取得しました
出産直後の1ヶ月は案の定バタついて忙しくしてたせいか、あまり記憶がありません…
- 06:00~07:00 起床・朝食準備
- 07:00~08:00 朝食・家事
- 08:00~10:00 長男散歩
- 10:00~12:00 次男/長男世話(妻昼寝)・昼飯準備
- 12:00~14:00 長男寝かしつけ・買い出し
- 14:00~16:00 長男散歩
- 16:00~17:00 次男沐浴・長男お風呂
- 17:00~19:00 夕飯・長男夜遊び
- 19:00~20:00 長男寝かしつけ
- 20:00~02:00 次男ミルクやりつつ仮眠
- 02:00~06:00 長男と就寝
概ね上記のようなスケジュールで過ごしててあと1ヶ月同じ生活してたら発狂しそうでした 2ヶ月目以降は妻も回復したので徐々に共闘できるようになり、人間になれました
部分的な勤務
2ヶ月目から余裕が少しづつ出てきたので、SlackとNotionを確認しつつゲリラ的にリモートで1on1やMTGに参加しました
月に2,3回で3,4時間だけ登場するレアキャラとして立ち回っていました
部分的な勤務でフロントエンド周りの方針やシステムの負債について共有不足が判明して、すぐに不足について補完できたので良かったです
1on1などでチーム状況や新たな課題についても明確になっていったので非常に有意義でした
早期の復帰
育休も3ヶ月が経過した頃、育休終了後に対する立ち回りも改善していきました
- 長男の食事メニュー強化(ホットクック強い)
- 子ども家庭支援センターの調査と慣らし
- 保育園の見学・手続きの確認
- ファミリー・サポート・センターの登録
育児や安定してきたこともあって妻と話し合って9月から復職するように期間短縮しました
振り返り
育休もはじめの2ヶ月は睡眠不足もあって辛さが勝っていましたが、3ヶ月目から長男次男の成長をしっかり見れるようになり楽しさとやりがいみたいなものを感じられるようになりました
育休後の状態についても妻と話し合って改善できたことで不安を少なく復職できたので長期間の育休取得は非常に有意義でした
また、半育休で引き継ぎや復職ギャップの不安が軽減されたり、育児に集中しすぎて辛くなる問題もメンバーと話したり気を紛らわせることで多少軽減できたのかなと感じています
感謝
CTO/人事の方には今回の育休について細かい要望を叶えてもらうためにいろいろ動いてもらっていて頭が上がりません
また長期離脱に対して理解を示してくれ、負担をかけてしまったチームメンバーに対しても感謝の気持ちでいっぱいです
まとめ
今回は半年間の育休申請をしたときに考えていたことや感じたことを簡単にまとめてみました
男性育休については各社で取得しやすい雰囲気はある中でも不安はあると思うので何か参考になれば幸いです
こんなフレキシブルに働いてみたい!など興味があればカジュアル面談などで聞いてもらえたらと思います。