こんにちは、ATOM事業本部のプロダクト開発グループの松尾です。広告媒体からのデータ取得処理や集計前の加工処理などを中心にバックエンドエンジニアとして開発を行ってきました。 最近は新規の媒体追加対応を行なっています。
今年の春にマルタ共和国に短期の語学留学に2ヶ月間行ってきました。
その時の内容についてまとめさせていただきます!
留学に行くことを決めた理由
今年で新卒5年になりました。
コロナ禍を通して、自分一人で将来について考える時間が増えました。
昨年度、新卒4年目の春を迎えました。
仕事もプライベートもコロナも少し落ち着いてきたところで、今のまま漠然と過ごすには、どこかもったいないような気がしていました。
また特に大きな不満がなくても、自分と歳の近い人たちの様子が気になるお年頃に。。。笑
そして、今しかできない何かに挑戦をしてみたいと思うようになっていきました。
最終的にヨーロッパへの語学留学に惹かれていきました。
その理由は、以下のような思いが強くなっていったからです。
- 一度だけ海外に住んでみたい
- 一度だけヨーロッパに行ってみたい
- 英語との向き合い方について考えてみたい
- 海外の文化について触れてみたい
- 海外の人に今の世の中について聞いてみたい
一度決めた後も挑戦するか悩みました。 初めて上司に相談させていただいた後も本当に挑戦するのかどうか悩んでいました。
ですが、大学卒業前のやりたいことリストを偶然見つけました。
そして、そのリストの中に
- 海外に住んでみたい
- ヨーロッパに行ってみたい
- マルタ共和国に行ってみたい
と書いてあるのを見つけてしまいました。
。。。
。。。
これはもう行くしかないとやっと腹を括りました。。。笑
マルタ共和国🇲🇹について
皆さんマルタ共和国って知っていますか? せっかくなので少し紹介させてください!!
イタリアの南側にある東京23区ほどの大きさの小さな島国です。 公用語には、マルタ語と英語があります。 治安が良く物価が安くリゾート地として有名です。 あと猫の国とも呼ばれています🐈⬛
行ったみた感想です。
- バスがとても便利でした。
- どの観光スポットもバスを使えば1〜2時間ぐらいで行けます!
- 治安はとても良かったです!
- 夜一人で出歩いても問題ないと思いました!
- ですが、繁華街で危険な場所はあるみたいです。
- 安全面だと、車に轢かれないかの方が心配でした
- 非常に運転が荒かったです。。。
- 物価は安く感じませんでした。
- 円安のせいですかね?
- ほぼ自炊していました。。。
- 猫はたくさんいました!!
- 出会った全ての野良猫に去勢手術が施されていました。
- 地域に溶け込みとても愛されているように見えました!
- ですが、局所的な猫密度は日本の猫島の方が高かったように思います。
留学生活について
学校の選び方
留学エージェント経由で、現地の語学学校を選びました。 10以上の語学学校がある中から、以下の条件を中心に選びました。
- 落ち着いた雰囲気
- 社会人が多い
- 首都バレッタ(世界遺産)にある学校
- 日本人スタッフがいる
滞在先は、学生寮で個室のプランを選びました。 洗濯機やキッチンのみが共用になります。 トイレやシャワーは個室についていました。
授業は午前の授業のみ取りました。 現地で午後の授業も取ることが可能でしたが取りませんでした。
留学期間はすごく迷いました。
最終的には、2ヶ月間行かせていただくことに決めました。
主な理由は以下の通りです。
- 3ヶ月以内だとビザの手続きがいらない。
- 自費なので全て込みで100万円以内に収めたかった。
- 1ヶ月あれば現地の生活に慣れ、残りの1ヶ月は心にゆとりを持って生活できそう。
- 有給をかき集めて時期を選べば、有給だけで何とか2ヶ月間休むことができそう。
留学前の準備
学校の入学手続きや学生寮の手配、海外保険は留学エージェントの方が行ってくれました。
自分で行ったのは、
- パスポート
- 航空券
- 授業料と学生寮の滞在費と海外保険料の振り込み
- クラス分けのオンラインテスト
だけでした。
事前にクラス分けのオンラインのテストを行いました。
文法のみのテストだったので、思っていたより点数が取れてしまいました。。。
その結果、現地でクラスのレベルを下げることになりました。。。
ですが、意外と同じような日本人の方が結構いたので、日本人あるあるなのかも知れないです笑
平日
平日は午前中は学校で授業がありました。 午後からは自由でした。
昼食後は、観光に行ったり宿題をしたり食材を買いに行ったりしていました。
観光に行かない場合は、節約のためにお昼ご飯を寮で食べることが多かったです。
一緒にご飯を作ったり、勉強をしたり、お互いの好きなものをyoutubeで紹介したり、将来についてお話を聞いたりと、他の人と一緒に過ごす時間がとても多かったです。
週末
授業がある日には行けない時間のかかるような観光スポットによく行っていました。
前半の1ヶ月は国内の観光が中心でしたが、後半の1ヶ月は海外旅行にたくさん行きました!
マルタ共和国からだと、だいたい3時間ほどあれば、どの国も飛行機でいけました。
シェンゲン協定のおかげで、3ヶ月以内であれば、ビザを気にせずどの国でも行き放題です!
文化の違いについて
海外旅行行った際に、それぞれ国ごとにレストランでのマナーや公共交通機関の使い方、トイレ事情など全く違いました。
- レストランのお客よりも従業員の方が立場が強い
- ローマでは便座のないトイレがある
- ドイツでは誰か呼んだり意思表示をするときは、手を挙げずに指を立てるかアイコンタクトで伝えないといけない
- オランダでは、歩行者道がなく自転車道しかないところがある
また海外の方とチャットでのコミュニケーションがとても難しく感じました。。。
- 返信のスピードが遅い人は、文化なのか個人の問題なのか。。。
- この絵文字には、いったいどんな思いが隠されているのか。。。
と悩むことが多かったです笑
あと日本人はかなり綺麗好きな文化だと気づきました。
細かいことを挙げれば切りがないですが、フラットメイトが共用の洗濯機で汚れた靴を洗っていたのが一番衝撃的でした笑
留学中のお仕事について
お仕事
留学前の引き継ぎ作業はとても大変でした。
ですが、チームの皆さんにたくさん調整していただけたので、留学中は毎日数回だけチャットを確認するだけでした。
あとは、個人のtimesで週に1回ほど生存報告をしていました。
リモートワーク
時差が7時間あるので、マルタ時間で朝8時に起きますと、日本時間で15時になります。
午前の授業が終わる頃には、日本時間で定時過ぎの19~20時になってしまうので、日々の業務にリアルタイムでついて行くのは厳しいなと感じていました。
なので、ヨーロッパからリモートワークで、日本企業で日中帯にお仕事をするのは厳しいかもしれないです。
その一方で、エンジニアでリモートワークしながら語学学校に通っている方もいました。
その方は南米出身でした。時差を調べてみると同じ7時間でしたが、現地で朝8時の時に母国の南米だと深夜の1時だったので、語学学校に無理なく通えていたみたいです。
海外でリモートワークをする場合
実際に業務はしませんでしたが、もし海外でリモートワークする場合の注意点についてまとめてみました。
一番大事なのが、ビザと時差の確認です。 細かな部分ですが、パソコン関係の周辺機器の予備とVPNの準備もしておいた方が良いと思いました。
ビザ
ビザがないと海外に滞在できないです。
会社命令ではなく自主的に海外に滞在する場合は、必要に応じて自身でビザの準備を進めないといけないので、事前に入念な下調べが必要になります。
私は観光ビザの範囲内で滞在したので、特に申請等は行わずに済みました。
日本のパスポートだと、1~3ヶ月であれば、多くの国に滞在できるかと思います。
3ヶ月以上〜1年の滞在だと、学生ビザや就労系のビザが必要です。
時差
時差は、働く業界や個人の生活リズムによって、許容可能な範囲が変わると思っています。
日本企業に勤め日本といた時と同じ時間帯で働くのであれば、2〜3時間ぐらいの時差なら問題ないと思いました。
なので、インドより東側のアジア諸国やオセアニアの方だと、あまり時差を考慮しなくてもリモートワークがしやすいかと思います。
パソコン関係の周辺機器の予備
パソコン関連の周辺機器の予備があると、特に長期期間の場合だと安心できます。
滞在先にもよりますが、海外で日本製のものを手に入れるのは、とても難しいと感じました。
事前に壊れやすいものや失くしやすいものは、予備として持っていくと良いかもしれないです。
自分は出国する直前にパソコンの充電器を忘れていたことに気づき慌てて買い足しました笑
VPN
事前に契約していてとても助けられました。
日本のオンライン上のサービスが利用できないことが多々ありました。
日本のコンテンツが見れないとかであれば我慢すれば良いですが、クレジットカード関連や銀行のオンラインサービスがうまく使えないことがありました。
また普段と全く異なる場所にいるので、うまくログインできないことがありました。
安いもので良いので、事前に契約しておくことをオススメします!
もし不要であれば海外の滞在中に解約してしまえば良いかと思います。
英語について
少し聞き取りはできるようになったかと思います(もう怪しいです笑)。
スピーキングがとても難しかったです。
相手のお話を聞くことに集中すると、話す余裕が全くなかったです。。。
何か自分の意見を言おうと英語を組み立てている間は、人の話が全く入ってこないです。。。
母国語でも数人で話す時は聞くことに徹する方が多いので、潔く諦めてニコニコうんうん聞いていることが多かったです笑
翻訳アプリ
あと意外と皆さん必要に応じて、翻訳アプリを結構使っていました!
授業についていくために、授業中も必要に応じて翻訳アプリを使っている方が多かったです。
英語が上手い人ほど、上手に使い分けていたのが印象的でした。
フランス人のお友達と、最近の資本主義やAIとの関わり方についてお話をしました。
最初は英語で伝えようとしていたのですが、お互いに言いたいことが言えず、途中からお互いの母国語で翻訳アプリを使って議論していました。
理解してもらえない時は言い回しを変えたり、逆に理解できない翻訳が返ってきた時は「こう言いたいのかな?」と予想し質問したりなどです。
そうしますと、だいたい7〜8割ぐらいはお互いに理解できていたように感じました!
もちろん英語を使い自分の言葉でうまく伝わった時も嬉しかったです!
ですが、翻訳アプリを使って自分の本当に言いたいことが伝わった時も同じように嬉しく感じました!!
ChatGPT
ちょうどEUのAIの規制の話が出ていたり、OpenAIサムアルトマンCEOが来日したりとすごくホットなタイミングでした。
なので、英語の文法の宿題の先生は、ChatGPTにお願いしていました笑
問題をスクショして、画像認識で文字を読み込み、少し整形して、ChatGPTに入力していました。
たまに間違えますが、分かりやすく教えてくれました!!
ChatGPTについて知っていた方は、留学生の中で南米のエンジニアの方だけでした。
なので、意外と盛り上がっているのは自分たちの界隈だけなのかもしれません。
気づいたこと
エンジニアという仕事に自信を持てるようになりました!
同じような職種の人が全くいませんでした。
お仕事の説明をするだけで、たくさん褒めてもらえました!!
その分、ネット関連や現地のSIMカードなどで頼られることが多く、お問い合わせがたくさん来ました。
おそらく学校に通っている日本人の中で一番顔が広かったかもしれないです笑
社会人の語学留学のメリット
英語を勉強するだけであれば、国内でも十分にもっと費用と時間を抑えて習得することができそうだと思いました。
その上で、私が感じた社会人の語学留学のメリットは、以下の通りです。
- 海外に住む経験ができる
- 学校を通して友達が作りやすい
- 英語が話せるようになった際のイメージが付きやすい
- 普段の業務から離れて、英語を学ぶことに集中しやすい
- 学生生活に戻った気分になれる
気になる人は、ぜひ思い切って挑戦してみてください!!
キャリアにすぐに繋がらなくても、とても良い経験になると思います。
テクノロジーのおかげで、海外旅行や留学がしやすかったです!
海外旅行に、Googleマップと翻訳アプリは必須でした!
それ以外にも、飛行機やホテルの予約もオンラインで済ませましたし、ネットの事前予約が必要な観光地もかなり多かったです。
なので、パスポートを無くすよりもスマホを無くす方が困りそうな気がしました。
また、旅行中に寄った現地のスーパーの無人レジにチャレンジしました。
全く現地の言葉で書かれていたので、全く分かりませんでしたが、UIの雰囲気を見て勘でボタンを押していきますと、問題なく商品を買うことができました!
優れたUIは言語の壁を超えるんですかね?
いずれ言語や文化の壁も全くなくなるんでしょうか?
今後のテクノロジーの発展が楽しみです。
一人のエンジニアとして、微力ながら貢献できればと思いました。
人の優しさにたくさん触れました。
人に聞かずに初めてのことをするとほぼ失敗しました笑
その度に、優しく教えてもらいました。
言いたいことが言えずにモゴモゴしていても、ニコニコゆっくり待っていてくれました。
留学中に誕生日を迎えましたが、今までで一番多くの方に対面で祝ってもらえました!
もっと人に優しくできるように精進します。
まとめ
今回の語学留学で、小さな失敗と成功をたくさん経験をすることができました。
初めてのことばかりで毎日がとても新鮮でした。
良い出会いもたくさんありました。
本当に行けて良かったです!!
応援してくださったチームの皆さんありがとうございました!!
また働き方に関して、とても柔軟な会社だと改めて感じています。
地方から働く社員も、徐々に増えています。
実は、私も留学に合わせて東京から地方の実家に戻りました。
地方からリモートワークで働きたい方やワーケーションをしたい方には、とてもオススメのできる会社です!
最後までお読みいただきありがとうございました。