デイリースクラムのやり方を変えてみて、よかったこと悪かったこと

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はじめに

こんにちは! ライクル事業部の井福です。

スクラムマスターとして開発効率アップや組織改善に注力しております。

今回は、開発チームで試してみたデイリースクラムでの改善施策について
よかったこと・悪かったことをお伝えできればと思います。

記事のターゲット

デイリースクラムの形骸化でお悩みのかた

ただのやったこと、やることの共有になってませんか?

※ スクラムとは…という基本の内容はありません。ある程度スクラムに関しての理解がある方向けです。

なぜデイリースクラムのやり方を変えたの?

PM

  • 日々のやることや困りごとは分かるが、スプリント内で予定していたことが全部終わるのかが分かりにくい

  • スケジュール調整が必要かどうかが判断材料が少ない状況

エンジニア

  • スプリントゴール達成にゆとりのあるメンバーが誰なのか分かりにくく、ヘルプを出したい時に巻き取ってもらう相手に悩む・巻き取ってもらえず完了予定日を超えてしまう

  • スプリントゴールがよく分からない

全部ではありませんが、このような悩みが上がってきたため方針を見直しました。

デイリースクラム改善施策

変更前のアジェンダ

アイコン メンバー単位でタスクについて報告

  • 前回やったタスク

  • 今日やるタスク

  • 困っていることなど

メンバー単位でタスクについて報告していた時に使っていたページ
担当者ごとにタスクのステータスが把握できる

変更後のアジェンダ

アイコン メンバーのタスク単位から、バックログ単位での報告に変更

  • スプリントゴールの確認

  • バックログ単位で担当者が報告

    • 前回やったこと・今日やること・困っていることなど

バックログ単位で報告するときに使っているページ
バックログごとに進捗率が把握できる

バックログを開くと目標や完了の定義、タスクを確認できる

改善ポイント

『スプリントゴールを意識できるようにした』

  • TODOチェックリストでスプリントゴールを用意(PMがプランニングまでに設定)

  • 毎朝、スプリントゴールの確認と、達成したものがある場合に共有しチェックを入れる

『メンバーごとのタスク単位ではなくバックログ単位での報告に変えた』

  • スプリントページをメンバーごとのタスク単位ではなくバックログの一覧に変更

  • バックログごとに担当者が状況を報告

よかったこと(改善したこと)

上記の改善ポイントを盛り込んだ施策を実施した際に得られたメリット

『スプリントゴールが明確になることで・・』

  • 今スプリントは何が完了するべきかが明確になる

  • 優先度をPMだけでなくエンジニアも考えられるようになる

『バックログ単位で報告することで・・』

  • バックログごとの進捗が確認できるようになる

    • タスクのみの完了率を見るだけでは足りなかった

    • バックログの完了率を見ないとスプリントの進捗が分かりにくい

  • タスク単位よりもスプリントゴール達成のための動きがしやすくなる

    • スプリントゴールを達成するために、持ちタスクが早く捌けた人が他の人のタスクを巻き取ったりしやすくなる

    • 緊急度が高い差し込みタスクが入った時に、スプリントゴールの中でも優先度が低いものは次のスプリントに回す。などスプリント内のバックログの調整がエンジニア・PM間でしやすくなる

悪かったこと

個人単位の報告をやめたことで、個人単位で何ポイント消化したのかが追いにくくなる

  • チームとしてスプリント内のバックログ・タスクを完遂することはやりやすくなったが、個人単位での進捗の良し悪しが分かりにくくなる

ここは、今後の課題としてまた改善施策を検討し実施していく予定です🔥

さいごに

ライクルの開発チームで実施したデイリースクラムの改善施策についてまとめました!
かなり大まかなまとめになっておりますので
細かい部分で何か気になることがあれば質問いただければと思います◎

オンラインでのデイリースクラムの難しさもありますよね、、
そちらについてもまたどこかでまとめられたらいいな、と思います。
(現状は、任意でカメラオンにすることで以前より雰囲気が明るくなったことくらいしかないので記事にするほどでもない・・)

デイリースクラムの形骸化でお悩みの方の参考に、少しでもなれたら幸いです・・✨